ThinkPad L380を購入し1ヶ月後にマイク初期不良で修理に出したお話
L380を購入する。
大学に入ってから二ヶ月が経った6月初め。周囲にノートパソコンを使用している友人が多いことからノートパソコンの購入を検討していました。
大学の講義ではノートパソコンを使用している人が目立ちます。理系科目では数式などを多用するためキーボードでの入力は不向きですが、一般教養科目ではOneNote+ノートパソコンの組み合わせは大変便利な上、効率的なようです。
選定は予算の観点から10万円以下で厳選しました。ASUS製品と最後まで悩みましたが、IBMの遺伝子を受け継ぎ堅牢性にも定番のあるThink製品を選択。その中から、エントリー的立ち位置であるThinkPad L380を購入しました。
注文は家電量販店ではなくLenovo公式のオンラインストアから行いました。公式サイトのクーポン割引がある時に買ったほうがかなりお買い得のようです。
ちなみにおおまかな構成ですが、
メモリ:8GB DDR4
ストレージ:128GB SSD M.2
液晶:13.3 FHD(タッチなし)
OS:Windows10 Home
その他:指紋認証センサー
という構成を選択しました。最近搭載できる製品が増えつつあるNFCユニットなども追加できたようですが、「ノートパソコンにNFCが必要なのか...?」と疑問に思ったため除外しました。
2週間ほどしてから製品が無事に到着。国内生産の拠点として米沢工場が稼働し始めたと一部で話題になっていましたが、L380に関しては従来通りの中国工場生産だったようで国際便で届きました。海外生産品としては中々に早い納品と言えるでしょう。
購入から1ヶ月、音声入力が出来ないことに気づく
iPadを講義のメモに使っている友人が講義内容を録音していることを耳にした私は「それならマイクを搭載しているこのパソコンでもできるのではないか」と試してみることに。しかし、実際に試してみようとした際になぜかマイク録音ができないことに気づきます。
これがソフト由来の問題だったら良かったのですが、LINEやDiscord等の通話アプリなどもマイク認識が出来ずに動作しないため本体由来のものであると判断します。
この手の不具合で多いのがドライバの入れ忘れです。本来は既に入っているはずなのですが何かの手違いでインストールが上手くできていない可能性もあるため、念のために入れ直しを行いました。
Lenovoの公式サポートサイトにアクセスし「ThinkPad L380 (マシンタイプ 20M5, 20M6)」を選択します。
この中でマイクに関連がありそうなのは「オーディオ」タブの「Realtek オーディオドライバー」ぐらいしか見当たらなかったので、一度アンインストールしてから再インストールを行いました。
ですが、結果としてはマイクは認識しないまま何の進展もありませんでした。
余談ですが、Lenovo製品にはドライバなどのアップデート確認を一括で行える「Lenovo Vantage」というソフトがデフォルトでインストールされています。
以前の製品に入っていた「Lenovo Companion」というソフトの後継のようでです。これを使用しても同じようにドライバの更新が可能、というかこちらのほうが圧倒的に便利なので通常のアップデートではこちらを用いたほうが良いでしょう。
ダメ元でサポートに電話をしてみる
Lenovoのサポートには電話サポートの他にも、ユーザー同士で解決するための掲示板のようなものもあるのですが今回は該当する症状が見当たりませんでした。
八方塞がりになった私は一縷の望みをかけてサポートに電話することに。
この時に対応した方が滑舌があまり良くない上に内容がイマイチ聞き取りにくい方で、30分ほど押し問答をした挙げ句に提示されたのがWindowsOSの初期化というものでした。
「いやいやありえんだろ...」と内心思いつつ念の為初期化を行いましたが、案の定何も進展はなし。結果として、1ヶ月掛けて整えた環境が初期化されただけで終わることになりました。
ちなみに、電話サポートで一度受付を行うと電話を切る前にサポート番号という注文番号のようなものが発行されます。次回電話時にこれを入力することで担当者間での状況の共有を可能にしているようなので、後々のためにもきちんとメモを取っておくようにしましょう。
原因がハードウェアにあることに感づく
ここで、様々なソフトウェア的アプローチを試したものの一切の進展が見られない以上原因がハードウェアにあるのではないかと気づきます。
まずは、デバイスマネージャーで確認してみると案の定マイクユニットそのものが認識されていませんでした。
そして、念の為にBIOS側で認識しているかも確認してみることに。ここで認識されていないとなると、接続線の接触不良かそもそもマイクユニットそのものが取り付けられていないということになります。ちなみに、ここでBIOSが認識していた場合は設定を変更することで解決することができます。
LANやBluetoothといった様々な項目が並んでいますが、残念ながらお目当てのMicrophoneの欄は見当たりません。
どうやら組み立て時の不備であることが確定したようです。こうなった以上、個人でこのマシンに大して出来ることはなくなってしまいました。
再度サポートに電話をかけてみる
ここで準備しておくものは前回発行されたサポート番号です。これはサポートに電話する際に案内に従って入力するだけなので特に複雑な操作は必要ありませんでした。
前回とは掛けた曜日や時間も全く異なることもあってか今回は別の女性の方の応対でした。
前回同様にソフトウェアやドライバの入れ直しなどを勧められましたが、それらの作業は既に行ってあると先回りして話したので、10分ほどで製品の送り直しに関する話に。
ここで一度電話が切れますが、すぐに折り返し電話が掛かってきて具体的な発送手順の説明に入った後にサポートとのやり取りは終了となりました。
発送そして帰還
発送にはこちらの手間はほとんど必要ありません。サポートとの電話の際に指定した日時の時間帯に佐川急便のパソコン便が自宅に来てくれます。これは自分で梱包するのではなく専用のケースにいれて発送されるので、パソコン本体を佐川に引き渡してサインするだけで終わりました。
パソコンが修理から戻ってきたのは発送から5日後のことでした。業者は発送時と同じく佐川急便で簡易包装のパソコン便で群馬にあるLenovoのリペアセンターからでした。
中には具体的な修理内容が記載された修理報告書の控えが入っていました。
実際に動作確認をしてみる
まず試してみたのはデバイスマネージャーからです。
ちゃんとマイク配列として認識されています。というか、前のSSと比べると項目が明らかに少ないことがわかります。おそらく色々なドライバの導入&削除をしたせいで余計なものが残っていたのでしょう。
次に確認するのはBIOSのI/O Port Access画面です。
Integrated CameraとFingerprint Readerの間にMicrophoneの欄があるのがわかります。どうやら無事に認識しているようです。
その後の通話ソフトやボイスレコーダーでの使用も全く問題は起きませんでした。
まとめに
今回の1件はなかなかのレアケースなようで、電話サポートの対応も中々スムーズは言いがたかったと思います。ですが、発送やそこからの修理終了からの再発送などは非常に動きが早く十分なサポートを受けられたのではないかと感じています。
もちろん、執筆している現在もマイクに関して特に問題は起きておらず正常に機能しています。
最後に、先述した通り今回の件と同様の症例というのはなかなか起きないかと思われます。ですが、もしこの記事をご覧になっている方で同様の症例の方がいらっしゃられたら、サポートへの修理を依頼することをお勧めします。